助成金とは
ここでいう助成金・奨励金とは、会社が支払っている雇用保険料を主な財源として、働く人の雇用の安定や雇用環境の改善を目的として支給されるものです。
助成の対象は、あくまでも企業ではなく働く人です。
したがって事業の活性化や拡大を目的とする貸付金や融資とは違い、支給を受けても返済をする必要はありません。
主な財源
助成金の主な財源には、会社が支払っている雇用保険料のうちの「雇用保険事業負担分」が充てられています。
雇用保険料の事業主負担と被保険者負担の割合が違っているのは、会社がこの「雇用保険事業負担分」を支払っているからです。
つまり、会社は助成金を受給するための応分の負担をしているわけで、要件を満たしていればの話ですが受給は当然の権利であると言えます。
雇用保険事業とは
雇用環境の改善等を目的として国が行うこととされている以下の事業のことを言います。
- 雇用安定事業
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失業の予防、雇用状態の是正、雇用機会の増大その他雇用の安定を図る
- 能力開発事業
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はたらく人の能力の開発・向上を促進する
受給のための基本的な要件
- 雇用保険の適用事業所であること
- 労働関係帳簿の整備
出勤簿、タイムカード、賃金台帳、労働者名簿、(就業規則) - 過去3年間に不正受給がないこと